山本 竹雲  Chikuun YAMAMOTO  1820~1894

文政3年(1820)備前味野生まれ。本名は戈、字は中立、号は竹雲・深竹軒・夢研草堂・篆魔室・十八洞天。篆刻を能くし、画は山水画に秀ぐれ、煎茶器の鑑識には絶大な信頼が寄せられる。若くして四国・高松をはじめ各地を歴遊、殊に京都・越前福井に多く流寓し、晩年は京都に居住する。福井では、料亭風月の主人・吉川帰峰を最も私淑し、福井と言えば「煎茶の本場」と言われるほど、煎茶の大流行に尽くす。明治27年(1894)4月27日京都東山稚児ヶ淵(一説には深泥池)に入水し歿す、69歳。南禅寺中の天授庵に葬る。


 
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